産み分けは、自然妊娠によって行うものの他に、人工授精を利用した「パーコール法」というものがあります。
人工授精とは
人工授精とは、あらかじめ精子を採取しておき、必要に応じて器械で調整し、直接子宮に注入する方法です。
よく、不妊治療に利用されるのが一般的ですが、この人工授精を利用して産み分けをすることも可能です。
パーコール比重勾配法
X精子とY精子は比重が少し違い、X精子の方が7%比重が大きいそうです。
この違いを利用して、パーコールという液体を使い、精子を分離させることを、パーコール比重勾配法と言います。
比重1.06~1.13までの、9段階の違うパーコール液を作り、濃度の濃い順に9層に積み上げます。
その上に精子を置き、遠心分離器にかけると、精子は自分と同じ比重のところに集まります。
すると、Y精子は軽いので上の方へ行き、X精子は重いので下の方に沈みます。
女の子の産み分けの場合は、下の方の精子のみを採取し、人工授精を行うと、X精子が受精する確率が高くなります。
産み分け成功の確率は70%~80%
パーコール法での産み分けが成功する確率は、病院にもよりますが、だいたい70%~80%前後だと言われています。
決して100%分離できるわけではなく、7、8割しか分離できませんので、過度の期待は禁物です。
パーコール法により産み分けをしたからといって、必ず希望の性別になるとは限りません。
また、男の子のY精子は、比重にばらつきがあるため、パーコール法による産み分けは、女の子を希望する人しか利用できません。
タイミング法でなかなか妊娠できない人は、人工授精による産み分けに挑戦してみるのもよいでしょう。
