不妊治療の方法として、体外受精がありますが、
その中でも精子を選び、卵子に注入し授精させる「顕微授精」という方法があります。
精子の数が悪かったり、運動率が低かったりと、
精子になんらかの異常があったり、
体外受精を数回行ったものの、妊娠に至らなかった場合、
顕微授精が行われることが多いそうです。
この顕微授精で無事妊娠し、生まれてきた赤ちゃんには、
圧倒的に男の子が生まれる確率が高い、という記事を、
ネット上で良く見かけます。
はたして本当なのでしょうか?
顕微授精は元気な精子を選別して受精させる
顕微授精は、培養士さんが目視で、良く動いて元気そうな精子を選び、
卵子に注入する方法で行われますので、
比較的動きが素早いとされるY精子(男の子)が選ばれる確率が高いので、
男の子が多くなるのかも?との情報もありました。
受精卵のグレードの数字が大きい方が男の子の確率が高い?
受精卵には4AAや、3BCなど成長の具合によってグレードが付くのですが、
最初の数字が大きい方が男の子が多い確率が高く、
数字が低い方が女の子が多い確率が高いとの情報もありました。
女の子の方が成長が遅いから?との情報もありました。
受精卵がいくつかできて、どれから移植するか決める際に、
グレードが高いものを優先して移植することが多いようなので、
その結果、男の子が多くなっているのかも?と思いました。
医学的根拠はない
ですが、顕微授精でもちろん女の子を出産されている人も大勢おられますし、
発表されている文献も、
顕微授精は男の子が多い、女の子が多い、変わらない、
とそれぞれ結論が違うものがあるようで、
顕微授精は男の子が生まれる確率が高いというのは医学的根拠はなさそうです。
そもそも、自然妊娠でも男の子が生まれる確率の方が若干高いので、
体外受精や顕微授精でも男の子が生まれる方が高いのは当たり前と言えるかもしれません。
私のお友達の場合
私のお友達にも一人だけ顕微授精をして子供を授かった方がいます。
原因不明の不妊症で、いくら治療しても妊娠できず、
顕微授精までステップアップしてやっと妊娠できたそうです。
そのお友達の子供は二人とも男の子です。
二人とも顕微授精で妊娠した子どもです。
ちなみに、そのお友達も「女の子が欲しかった」と言っていますが、
やっと自分の元に来てくれた我が子が愛おしくて仕方ないようで、
性別関係なく愛情をいっぱい降り注いで大切に育てています。